ピヨピヨ

2023 日本(日本語) 字幕:英語 /15分 /

10/25 fri 10:00 - ホステルひまわり 武道場

作品紹介

監督自身の体験に基づき、社会から隠されているセクシャル・ハラスメントを問題提起や、性別や立場の異なる人々がセクシャル・ハラスメントをどのように定義しているかを喚起しようとした作品。映画全体を通してAIボイスを使い、主人公2人の声の性別を変えることで、性別の錯乱が登場人物のイメージをどのように変えるかを検証している。

あらすじ

宇宙で往復生活ができる時代。稲の研究をしている宇宙人T4(ティヨン)は、地球に興味を持ってやってきた。ある日、T4は50歳年上の男性小柳と出会う。二人とも植物に興味があって話が合う。一年後二人は同じ場所で再会。T4を孫娘のように見ていたはずの小柳は、「すごく、色っぽいね」を言い出す。T4の心の中に葛藤を生じて、信頼感があったはずの関係に嫌悪感を抱いて、混乱する。それは、セクハラか?そうではないか?セクハラの定義を自分に問うT4。友人は「自分を守るためにその関係から離れるといい」と教えるが、そう簡単にできない彼女はそのことに悩まされ続け、ニュースで放送された快楽連続殺人犯となり、小柳を虐殺する夢を見る。彼女は観客に問いかけ、答えを探したりしそうとする。映画の最後には、QRコードを使った実際のアンケートが掲載され、フィクション世界の問いを現実へ運び、観客とのインタラクションを求めようとする。

監督

クレ・ジンジュ WU JINZHU

2000年6月19日生まれ。 中国籍
中国広東省生まれ。2019年来日。2021年から武蔵野美術大学で映像を専攻。大学ではクラスメイトと一緒に映画を作ることに情熱を注ぎ、人の長所を引き出し、映像作品に取り入れることが得意である。監督のみならず脚本・撮影・編集など映画制作全般が好き。映画制作のほか、3DCG、ドキュメンタリー、写真、メディアアートなど、幅広く創作活動を続けている。 社会奉仕を大切にする奨学会で奨学金を給付されながら、NPO法人のボランティア活動を通して社会福祉・美術教育について自ら学び、その経験と成長を活かして社会に力を与えたいと考えている。目標は社会に貢献できる、中国と日本の映画業界の架け橋として活躍する映像作家になることである。

スタッフ&キャスト

監督・脚本・編集・美術・衣装クレ・ジンジュ
出演T4、シュウエツ、ZHOU YUE、小柳、ジャンポールアツシカト、Jean-Paul AtusiKato、矢、職業怪人カメレオール、Chameleole
声の出演
清水陽香、Shimizu Haruka、ソウメイ、ZENG MING
スタッフ撮影:アンドレス アンドレス・マドルエニョ、チョウ・オクアン、髙田祥吾、トウ・ホウトウ、伊藤はるの、クレ・ジンジュ
照明:トウ ホウトウ、伊藤はるの、宮坂銀、清水陽香
録音:チョウオクアン、伊藤はるの、mAi ペレス矢田舞、髙田祥吾、清水陽香、トウ ホウトウ、ソウメイ
音楽 劇中曲:伊藤駿杜「Prelude II」
スクリプター:カキンキ、リン・シロウ、宮坂銀、佐藤 滉一
衣装:黒谷真由美